ゆくぱランチャー

人生・趣味・思い込み

双子の人生~生きている一瞬が大切

ある日双子が生まれた。

1人は生まれてすぐに死に、もう1人は100まで生きて、昨日死んだ。

私は2人の事を知っている存在だとすると、どうしても100まで生きた人間の方が幸福な気がする。

しかしそれは外から見た感じでの事であり、本当はどうだったかは本人達でなければ分からない。

100まで生きた人間は昨日死んでしまったので確認する事も出来ない。

1人は人生で何が楽しくて何が辛いのかも分からずに死に、もう1人は何が楽しくて何が辛かったのかを嫌というほど味わって死んでいった。

もし100まで生きた人間が最悪の不幸をかかえて生きてきたとしたら、生まれてすぐ死んだ人間の方が幸福なのだろうか?

幸福か不幸かはその人間が生きている内に感じる事であり、ささいな事でも幸福だと思えば幸福だし、不幸だと思えば不幸になる。

すべて当人達が決める事だと思う。

どちらの人生でも、2人とも死んでしまったのでもう比べることは出来ない。

2人にとってはもう同じ状態だから…。

私は、もし人生が一度きりなら一瞬でも長く生きた方が幸福な気がする。

生きているこの瞬間が大事だと言うことにどのくらいの人間が気づいてるだろうか。

どんなに不幸でも二度とない人生を楽しみたい。

たとえ生まれ変わったとしても、もう“私”の人生ではないのだから。

そういつも自分に言い聞かせている。

人生は刹那。